サメの解剖

おたる水族館の40周年記念事業のひとつとして、北大名誉教授の仲谷一宏先生による講義と、ネズミザメの解剖が行われました。
軟骨魚類の解剖を見るのははじめて。何が違うのか…?

SONY DSC
 解剖を待つネズミザメ。体長2.5m、重さ170kg程度。7月に気仙沼で水揚げされたものを、水族館で冷凍保存してたものだそうです。
 メジャーで体長をはかり、外見の説明を一通り済ませたところで、いざ解剖。
 体の側面を背骨に沿って切り開き、内臓が露出するように開いていきます。
 道具は、ホームセンターで売っていそうな普通のカッターです。しかし、すぐに切れなくなってしまうので、頻繁に刃の交換をしていました。サメの脂なのか、それともサメ肌のせいなのか。サメ肌は小さな歯が全身についているようなものなので、そちらのせいなのかなと思ってみていました。

SONY DSC
 姿を現したのは、巨大な肝臓。
 硬骨魚類は浮き袋があって浮力をコントロールするそうですが、軟骨魚類のサメには浮き袋がありません。そこで、この巨大な肝臓に脂を蓄えて、水中で体が浮きも沈みもしない微妙な状態にしているのだとか。とにかく内臓のほとんどが肝臓です。

 腹がふくらんだメスだったので、おなかに子どもがいることを期待したのですが、いませんでした。

SONY DSC
 胃の中を開いてみると、魚の背骨が見つかりました。
 ネズミザメは英語で Salmon shark といい、鮭をたくさん食べるところから、この名前がついているそうです。ということは、この骨もサケなのでしょうか。詳細に調べると、背骨から何の魚かもわかるそうですが、今日はそういう日ではないのでパス。

SONY DSC
 一番驚いたのは腸。太くて短いこれが、サメの腸です。腸と言えば、グニャグニャと長いものをイメージしていたのですが、まったく違います。

SONY DSC
 太くて短い腸には秘密がありました。中身は螺旋階段のようになっているというのです。切っただけではちょっとわかりにくいですが、ただの管ではないところまではわかります。
 この仕組みがあることで、相当な長さの腸がコンパクトにおなかに入っているわけです。このようなつくりをしているのは、軟骨魚類だけだそうです。

SONY DSC
 エラの穴は5つありますが、それぞれを開くとエラが見えます。ここで気体交換しています。

SONY DSC
 心臓も大きい。ヒトと違って、1心房1心室。

SONY DSC
 歯は、数週間で生え替わるそうで、次の歯がスタンバイしているのがわかります。ぱっと見2~3枚の歯が並んでいます。
 触るとサクッと手が切れるのかなと思っていたのですが、そうでもありませんでした。歯を引き抜こうと何人もが頑張りましたが、抜けかかっていた数本が抜けただけでした。

 めずらしいサメの解剖。このサメは、このあと水族館で処理して展示物として利用するそうです。

広告
カテゴリー: 魚類, 動物 タグ: パーマリンク

サメの解剖 への1件のフィードバック

  1. ピンバック: サメの皮の処理 | 晴れの日は理科にしよう

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中