ウニ畜養を見学してきた

海の海藻が減ってきて、それを食べる生き物たちも減ってきている。
ウニもその一つ。積丹半島のおいしいウニも、磯焼けのために実入りが悪くなり、水揚げ量が減っている。

実入りが悪くてもウニはウニ。えさを十分に食べていないから実入りが悪いだけのハナシ。それであれば、育てる漁業をやって、ウニにえさを十分に与えれば良いのではないか。ということで、古平町で始まったウニの畜養を見せてもらってきました。

余談かも知れませんが、養殖と畜養は混同されているのですが本当は違います。養殖は、卵から育てているものをいいます。それに対して畜養は、天然物の個体をつかまえて、それを育てています。JAS法では畜養も養殖と表示して良いことになっているためか、畜養も含めて養殖といわれていることが多いようです。

さて現地。
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オレンジ色のウキの下に、畜養や養殖のためのカゴがつるされています。今は、ウニの畜養の他に、アサリの畜養とコンブの養殖を行っているそうです。
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ウニ畜養のカゴを上げると…
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網に張り付いているキタムラサキウニ。えさとして入れているコンブの中に埋もれているように見えます。
ちなみに、コンブはこの地域に自生するホソメコンブでは無く、知内や南茅部で獲れたマコンブを使っているそうです。ウニの畜養と一緒にやっているコンブ養殖は、ウニのえさにするためのマコンブの養殖とのことです。
同じ大きさのカゴに、数を変えてウニを入れていました。これは一番数が少ないカゴです。
一番数が多いカゴでは、こんな感じです。
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すっかりエサが無くなっています。
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そして死んだ個体も発見。ウニはエサがなくてもそう簡単には死なないので、過密が原因と考えられます。こういう試験で、適切な密度を割り出していくのですね。
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エサのコンブを入れて、フタをして、海に沈めます。
これから冬になりますが、週1で様子を見ていくのだそうです。

ウニの畜養が軌道に乗れば、ウニの収量が安定します。
積丹半島を訪れる観光客に、ウニを安定供給できます(今は天気やウニ漁の結果次第で値段が変動したりしています。)。
また、ウニ漁師の収入も安定します。若い人が安心してウニ漁師になることができます。

それは、この地域の将来にとって重要な意味を持っていると思います。

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